ダフネ



これも「自然をテーマに」と言われて彫ったもの。


ダフネとは、ギリシャ神話に出てくる娘の名前。

神話の中でも有名なアポロ(アポロン)は、ある時、恋の神キューピットの弓をバカにした。

怒ったキューピットは、プレイボーイだったアポロには恋に目覚める「金の矢」を、川の神の娘であるダフネには

恋を嫌う「鉛の矢」を射ち込んだ。結果アポロはダフネに恋し、追い回すが、ダフネは嫌がって逃げる。

とうとう追い詰められたダフネは、父である川の神に頼んで月桂樹に姿を変えてもらう。という話。

絵画でもこの場面を描いた物は沢山ある。

木に変わったダフネをみたアポロは反省し、ダフネである月桂樹を生涯大事にしたらしい。だから、アポロの

絵や彫像は、頭に月桂冠をかぶっているのですって。

アポロは音楽と競技の神だから、オリンピックなどで優勝者などに月桂冠をかぶせるのはここからきている訳。


この葉は別に、月桂樹の葉ではないのだけれど、「ダフネ」というタイトルの踊りを一昨年作ったのを記念して

つけました。記念する程のことじゃないけどね。




          洋型紙     A3サイズ                           平成17年11月8日