|
@ 「悪魔の花嫁」 あしべゆうほ・画/池田悦子・原作 〜17巻
Aプリンセス 昭和50年〜 |
|
C 双子の妹であるヴィーナスと恋をしてしまったデイモスは、大神ジュピターの怒りにふれ、悪魔の姿に変えられてしまう。
一方ヴィーナスは、黄泉の国に連れて行かれ、醜い姿になって体が腐って行くのを待っていた。デイモスはヴィーナスを
救うために人間界へ行った。ヴィーナスの生まれ変わりである女が死んでその体が手に入れば、その体がヴィーナスの
ものになり、ヴィーナスの命と美は助かるからだ。
さて、現在の人間界には、美奈子というヴィーナスにそっくりな少女が居た。デイモスは、美奈子に狙いを定めた。
D 基本的に1話完結で、毎回面白いテーマで書かれている。和ものや西洋もの、ホラー系やサスペンス系、歴史系、芸術系と、
様々。わたしは妖怪好きだし(悪魔とか、狼男とか出てくる)、↑これらのテーマの漫画は大好きだし、欲張れるので良い。
E 未完の状態で終わってしまっている。この先書くことはあるのだろうか?噂では、池田さんとあしべさんが仲たがいしたとか。
ほんとか?長期にわたって書かれているので、途中で絵が変わってしまっている。最初は、設定どおり(ヴィーナスの生まれ
変わり)の美少女の絵だったんだけど、後半は美奈子が美しくなくなってしまった。←わたしの好みを判断基準にすると。
後は、きちんと完結していないからすっきりしない。こういうテーマに興味ない人にはつまらないでしょう。
F ガラスの仮面程ではないが、なんとか完結を望んで待ち続けるファンは沢山居るでしょう。もう、みんな関心なくなっちゃったかな?
結末を(デイモスと美奈子とヴィーナスがどうなるのか)はっきりさせないこの未完の状態だからいいんだよ!と主張するファンも
いるが、わたしは、きてるなら書け!と漫画家さんに言いたい。悪魔の花嫁だけでなくね。わたしは自分で結末を想像したいの
ではなく漫画家が、どうするのかを知りたいのだ。途中まで面白くても、最後のまとめ方でがっかりすることも勿論あるけど、
そこまで含めてその人の作品というか、才能だと思います。
ぜひ、最後まで書きましょう。いろいろ事情はあるのだと思いますけど。
H 月子先生。ヴィジュアルも生い立ちも好き。
|
|
|
@ 「弥次喜多 in Deep」 しりあがり寿 全8巻
A コミックビーム 1997年〜2002年 B ギャグ
|
|
C 弥次さんと喜多さん=ゲイで、愛し合っている。
*喜多さんは死に興味を持っている 何でも願いが叶う、伊勢参り ギャグ→生と死・夢と現実
そんなふたりが、伊勢参りに向かうその先々で出会う人々とのストーリーが基本。
D ギャグと重いテーマが巧く融合されている。はちゃめちゃ。 こういう人いるよね!という登場人物。
枠が斜め。細かいこだわりが楽しい。
E 途中が読みづらい H 主人公2人 何でも受け入れるところが好き
cp追記 ; 「真夜中の弥次さん喜多さん」が、映画化されましたね。
|
|
|
@ 「風光る」 渡辺多恵子 〜17巻
A FLOWERS(フラワーコミックス) 1997年〜 B 歴史(青春)
|
|
C 本名「富永セイ(女)」が、「神谷清三郎(男)」と偽って新撰組に入隊する。そこで出会った沖田総司に惹かれていく。
D フィクションとノンフィクションの融合 細かいことまでよく調べられている おまけページも面白い。
登場人物たちが、その時代の中で一生懸命生きているところ
E みんなが良い日と過ぎるかな? F 新撰組ブーム 大河ドラマ等
F 芹沢鴨が死ぬシーンの沖田の台詞 「妙蓮寺の桜を見に行きましょう 先生 それはさぞや勇ましく あなたの如く咲き誇る――」
H 斉藤一
cp追記; 渡辺さんは、NHKドラマで「新撰組!」をやってる頃に、反感を買うような発言をした所為で、一部嫌いになったという
人が続出したそうですが、わたしは、それはそれとして、「風光る」はとても面白いと思います。登場人物が多いけど
絵も見易く、人物の見分けが出来ないなんてことは全く無かったし、みんな恰好いいです。わたしも斉藤さん好き。
後は雪弥も好きです。どうしても歴史物は苦手で読めない、という人でなければ、きっと楽しく読めると思います。
|
|
|
|
@ 「火の鳥」 手塚治虫 A 漫画少年 1954年〜
|
|
C 不老不死の力を持つ鳥「火の鳥(フェニックス)」を追い続ける人間と生命の誕生から様々な時代を通して人間の愛や、欲、
生命のありかた、宗教、政治を描いた作品である。輪廻転生を繰り返し、人類の歴史を行き続ける“猿田”がいつの時代も
「人間臭さ」にあふれ、物語の中でも重要な位置づけとなっている。
D 人として生きることの大切さや、難しさを今、一度自分も含め人類が確認するべき時代が来たと感じたから。
E もう少し、火の鳥についての概念みたいなものに触れる場面やコスモゾーン(宇宙生命)についての説明とかが欲しかった
かも。いらないってばいらないけど、難しいからさ・・・。
F 今日、世界では、核廃絶・反戦が謳われている。繰り返される宗教戦争、人種差別、近未来への羨望・・・ 科学の発達と
共に“ヒト”の解明が進み、新しい新種の命が次々と生み出されている。ヒトがヒトではない、新しい命を創り出している。
火の鳥の中に描かれる世界、特に「宇宙編」「未来編」「復活編」に現れるような世界は、現代社会に生きる私たちへの
警鐘ではないかと感じる。ロボットとか、変な地球外生命体とかに支配されたりしたら怖いし・・・
G ヤマト編のラストの場面。殉死のためにとらわれたカジカとオグナが火の鳥の血のついた手ぬぐいを舐め、生き埋めにされ
ても1年近く行き続け、息絶えようとする間際、カジカがオグナに「死ぬのが怖くない?」と聞くとオグナは「こわくないよ。僕
は満足している。ぼくの一生はちからいっぱい生きてきたんだ。悔いはないよ。それに・・・きみがここにいっしょだから・・。
カジカ 君と結婚したい。」と言い、永久に結ばれるシーン。
やっぱ、人間一生懸命生きなきゃダメだよなって、心から思った。一生懸命、生きていないのに、あれが欲しいとか、ああ
したいとかばっかで、だから、何も手に入らないんだよな・・・
H 好きなキャラ → 望郷編のムーピーのコム! かわいい! 純真。
嫌いなキャラ → 復活編のロビタ。怖いから・・・。 マジで怖いから。
|
|
|
@ 「イアラ」楳図かずお A ビッグコミック 1970年〜
|
|
C 土麻呂という青年が“さなめ”という女性に惚れ、互いに惹かれ合うが、土麻呂は大仏建立の為に徴発され、10年もの間
離れることとなってしまう。さなめは土麻呂に会いに奈良へと出向く。しかし奈良に着くと同時に力尽き、倒れているところ
を役人に助けられる。その役人は、さなめを妻にし、さなめが心から美しい女性だと実感する。そして、大仏には綺麗な
命(魂)が必要だとさなめを大仏の中に鋳込む。その直前、さなめは徴発された土麻呂の姿を見つける。そして流れる
熱銅に押し潰される瞬間、「イアラ」と叫んだ。月日は流れ、土麻呂の肉体は生まれ変わるが、幾つもの時代を生き、
イアラと叫んだ意味と、さなめの生まれ変わりを(いや、さなめ自身だね)探し続ける。何千年の後、さなめと再び出会えた
時、地球、宇宙は滅びようとしていた。誰の目にも明らかな最後の瞬間、土麻呂とさなめは強く抱き合い、さなめは再び
イアラと叫ぶ。その瞬間、土麻呂はイアラの意味を理解するのだった。
D 楳図作品としてはめずらしくホラーでなく、歴史を通し哲学していて、ひとつの愛が時代を超えても変わらず生き続ける
ところに魅力を感じるから。
E 土麻呂が、途中かなり変態っぽい所かな・・・。いきなり女性に「お前はさなめだ」とか言って服脱がせちゃったり・・・。
(そこら辺は楳図ワールドならでは。)いや、逆に好きなポイントというか、なんというか。とにかく変。
F ・・・どうなんでしょうか?すごい名作だとは思うんですが、すごいマイナーだから社会との関わりってあんまりないかも。
でも、私は凄いかんどうしたよ!ひたむきに愛し続けて、探し続けるの。ラストというか関連短編とかは、猿の惑星と火の
鳥を混ぜたようなそんな感じです。やっぱ、人の欲とかそういうう観点で見るとすごい名作だと思います。
G 秀吉が千利休に茶席で言われた「無作為の作為に宿る美しさ」という言葉を実践し、秀吉は、ゆきという不細工で不幸な
女の人生を、無作為に見えるように高い地位に作り上げる。そして、実りはつくり上げられていたゆきの人生を利休に見せ
つけ、「見るが良い、これがお前の言った無作為の作為じゃ!」と言い放つ場面。人間、何が美しくて、何が幸せかを見極
めるのって難しいよね〜。
H 好きなキャラ → 土麻呂。 人を好きになると、変態っぽくなっちゃうもんだよね・・・。なんとも言えない変態さ加減が好き
です。あ、いや、やっぱ嫌いかも。みんなも読んでみて。
|
|
|
@ 「デビルマン」永井豪 A 週刊少年マガジン 1972年〜
|
|
C 普通の中学生だった不動明が、親友 飛鳥了に、了の父親が自殺したわけ(デーモンの存在)を聞かされ、人類を救うべく
悪魔と合体しデビルマンとなる。そして了とともにデーモンとの戦いに挑むのだが、明は人間と飽く満はざまで自分自身との
葛藤が始まる。しかし地球はデーモンに侵されていくのだった。そんな中、了は再び父親の書斎に戻ってみたが、なんと
自分が人間ではなく、サタンであることを知る。
はるか太古、神々は地球に降り立った。しかし、地球は誤った進化を遂げ、デーモンが誕生していた。その光景を見た神々
は、地球を無に戻そうとした。デーモンは怒り、神々と戦い始めたのであった。次の戦いに備え、氷の中に眠りに入った
デーモンが目を覚ますと、そこには人間がはびこっていた。怒り狂ったデーモンは、人間界を滅ぼし始めるのであった。
サタンである了は、人間「不動明」を愛してしまった。愛と激しい憎悪の戦いアーマゲドンが訪れるのであった・・・。
D 妖怪とか魔女とか悪魔の存在が、人間に与える恐怖よりリアリティにあふれ身近なものとして感じたから。神も悪魔も人間
も自分が一番だという驕りをもってはいけませんね。
E なし。パーフェクト。
F うーん、歴史を覆すと思うよ。もしかしたら、今自分が見ている世界もデーモンとかによって作られた虚像を見ているだけ
かもしれないし。魔女や妖怪の存在も、人類がみてきた歴史や科学はみーんな嘘かもしれないし・・・。明日とかになったら
悪魔が待ちに溢れてくるかもしれないじゃん。怖い怖い。
G 自分がサタンであると知った了が、不動明はデビルマンであるとテレビで告げ、明の愛する美樹や牧村家の人々に知られ
てしまい、牧村家に出て行けといわれ、自分が人間であることを信じて欲しいと告げる場面。「それでも、おれは人間 不動
明なんだ!人間の心をもっている。不動明の心を持っている。人間の体を失ったおれだが、心はなくしていない!・・・人間
の心は・・・」と涙ながらに語るところ。
もうひとつは、悪魔に侵略されて、不安からおかしくなった人間たちが次々と人間を悪魔にしたてて、魔女狩りをし、牧村家の
おやじさんとおふくろさんを殺されてしまい怒った明が「外道!貴様らこそ悪魔だ!貴様らは人間の体を持ちながら、悪魔に
なったんだぞ!これが、これが!おれが実を捨てて守ろうとした人間の正体か!」っていう台詞。泣けます。
H 好きなキャラ → 飛鳥了。 サタンだけに、中性的だし、かっこいい。謎めいていて大人びたキャラって、漫画の中では絶対
凄い過去の持ち主だよね・・・。
|
|
|
@ 「The かぼちゃワイン」 三浦みつる 全8巻
A 少年マガジン 1981年〜
|
|
B サンシャイン学園に、青葉しゅんすけが入学。そこでなつみに出会う。
しゅんすけ=背が小さい 男子寮 「うっせえ うっせえ」が口癖 実家が下着屋(アニメでは、女の城という店名)
なつみ=でかい 女子寮 世話好きナイスバディ 「しゅんすけくんだーいすき」が口癖
でかいので、ニックネームは「エル」 実家は甘味処
D 適当に見れる 分かり易い
E 話が単調に感じるかも F 1982年にアニメ化された H 原作漫画とアニメを比較すると面白いかも
cp追記; わたしはこの漫画は読んだこと無いのだが、アニメは少しだけ見たことがある。下らないんだけど面白かった。
主題歌「Lはラブリー」はばっちり歌えます!
|