第2回発表会 開催日:平成17年1月3日 参加者→遥cp、Aちゃん、Hちゃん、Hさん、Eちゃん

@作品名・巻数・作者名  A掲載誌・発表年  Bジャンル  C簡単なあらすじ  Dセールスポイント、好きなところ
Eマイナスポイント  F社会との関わり   G好きな台詞・シーン   H好きな・嫌いなキャラクター  Iその他・備考


 @さそうあきら「タマキトヨヒコ君殺人事件」  

    Aウィークリー漫画アクション 1995年5月〜1996年4月  アクションコミックス全1巻

C 一話完結のあつまりなので、それぞれを簡単に紹介します。〜事件シリーズ、全11話。

  ◎タマキトヨヒコ君殺人事件  ミサオが、タマキトヨヒコ君を殺そうとするけど、失敗して、結局結婚してしまう話。

  ◎ヤマシタナホコさん殺人事件  浮気相手のヤマシタナホコさんを殺してしまい、夫婦でばらばらにして捨てに行く話。

  ◎松戸連続強盗殺人事件  張り込み中の警官が、イライラがつのって民間人を射殺してしまう話。

  ◎某高等学校殺人事件  ある高校の教師が、生徒を殺してしまうが、隠したまま校長の娘と結婚する話。

  ◎南伊豆断崖絶壁心中事件  親子3人で崖から飛び降りて心中しようとするが、結局未遂に終わる話。

  ◎交響曲第6番至高の愛」事件  自称作曲家に大金を騙し取られる女の話。

  ◎鶴川連続殺人犯篭城事件  父親に結婚の許しをもらいに女の家に男が来ている所に、殺人犯が立てこもる話。

  ◎UFO研究会殺人事件  いろんなことを宇宙人の仕業ということにして、UFOを研究する人々の話。特に事件は起きない。

  ◎妄想狂殺人事件  全てを悪いほうに妄想してしまう男の甥がうっかり死んでしまう話。

  ◎クラクション殺人事件  免許取立ての女が、運転中にトラックにクラクションを鳴らされ、キレて追いかけまくる話。

  ◎さみしがりやさん殺人事件  淋しがり屋すぎて、次々人を殺してしまう男の話。

    これにプラスして、かきおろしの「らんちう日記」有り。


D 殺人事件、とあるので、探偵ものかななどと思い、タイトル買いしたのですが、殺人事件とはいっても何も怖くない。 
 
  わたしの大好きな「バカリズム(お笑い芸人)」に通じるものがあるので好き。話の組み立てが、無駄が無いし、凄く巧くて

  面白い。絵は、一見下手っぽいが、よく見るとうまい!うまいというか、このストーリーにはこの絵が必要。台詞選びも巧い。

  下らない。


E
妙なエロシーンが入るところ。絵が絵なだけに、そんなにエロい感じはしないのだけれど。

  後は、子供がかわいくない。そんなにマイナスにはならないが。 

  どっちも、作品の評価に影響は無い程度のマイナスポイントだけど。


G 「ヤマシタナホコさん殺人事件」で、死体を運ぶ社内での、日本人は耳アカで分類できる、という話の後の、娘のアヤによる

  「アヤちゃん 何だか 耳クソとりたくなっちゃった・・・」の台詞と、その後、死体を埋めてる隣でちゃんと耳そうじしてるシーン。


H 妄想狂殺人事件の管野只夫。  良い、上質の妄想っぷりだから。憧れるぜ!


I 作者のさそうあきらは、この後「神童」という音楽漫画で何やら賞を取りましたね。


J わたしの感想  さそうあきら氏の漫画は、ひねりがきいているんだけど、ひねりすぎず、不条理漫画のように意味が分からない
 
            などということもなく、すごくバランス感覚の良い漫画家だな、と、わたしは思います。他の作品もおもしろいよ。

 @川原泉「笑う大天使」  A花とゆめ 昭和62年〜昭和63年
                                   花とゆめコミックス 全3巻 文庫もあり。 
C 「わらうミカエル」と読みます。
 
  最強のお嬢様学校、聖(セント)ミカエル学園の生徒である、司城史緒(しじょうふみお)・斎木和音(さいきかずね)・

  更科柚子(さらしなゆずこ)は、実はものすごい猫っかぶりだった。学校ではお嬢様らしく、「ごきげんよう」などと挨拶したりしてる

  けど、本当は、アジの開きが大好き。そんな3人が、お互い猫をかぶっていたことを知り、仲良くなる。その3人の学園生活物語。


D 独特のテンポ・台詞回し・テーマ・世界観。全部好き。
  
  メルヘンと見せかけて、そうではない。


E 絵は、上手いほうではない。いや、絵は上手いんだけど、絵だけで比べた場合、上手いほうではない。なれればどうってことないが、
 
  ダメな人にはダメかもしれない。

  川原泉自身は、多分、素朴とか自然とかが好きなのだと思うが、わたしは、プロフィールにも書いたが自然志向はないので、そこに

  注目して読んでしまうと面白くないかも。


F 2006年に、実写映画化されるらしい。恐ろしいことだ。  でも、念のため見ようと思います。


I わたしの感想。  本来はわたしは、こういうタイプ(川原泉の全作品)の話と言うか、漫画って苦手なはずなんだけど、何故か大好き。
    
              たぶんそれは、主人公等は確かに素朴な人ではあるんだけど、主人公なりの正しいことに忠実に生きていて、凄く

              潔良いのが逆にかっこいいからだと思うのだ。川原漫画に出てくる女は、本当に凄くかっこいい。大好きだー。

              わたしの漫画家ランキングに於いて、川原泉は、山岸凉子に次いで、第2位なのだ。川原泉の知識と、興味好奇心

              の広さ深さ強さには驚くぜ!

 @くらもちふさこ「天然コケッコー」  Aコーラス 1994年7月〜2000年11月
                                         ヤングユーコミックス 全14巻  
    B心にしみる、癒し系少女漫画            

C まるで絵に描いたような典型的な田舎の村に住む少女、石田そよ(中3)。そんなそよのもとに、ある日東京から同じ歳の転校生

  大沢広海があらわれる。大沢くんの「都会らしさ」にそよは魅かれていき、二人は付き合うことに...。

  田舎のほのぼのとした日常を描きながら、田舎と都会の価値観の違いや、思春期の二人の心境と成長を感じられる作品。


D なんだかあまり学園マンガとはいえませんが、一応学校のシーンがよくでてくるし、「生徒諸君(これもすごいおもしろいよね!)

  とかにしてかぶったらつまらないので。

  あとは、恋愛の事だけでなく、家族の絆や友達関係など、ごく普通なことをあたたかい目でユーモラスに描いているところがいいと

  思って。多くの場合、トレンディー感を求めて、都会が舞台になることが多いから、田舎が舞台になるなんてとてもめずらしいよね。


E キャラクターの性格や場所の設定がしっかりしていて、「本当にこういう村がありそう!(実際あるんだろうな...)」とリアルに感じる。

  登場人物たちの服装や髪型も、中学と高校の時からちょっとずつ変わっていったりしてる。(中学生特有のダサさが出てる!)

  方言もよく研究してるなと思う。


G 好きなキャラクター  大沢くん  くらもちふさこの男性キャラクターはいつも魅力的。ただ自分の好みなだけなのか!?

                       クールなちょっとイジワルな感じがいいですね。

                他の作品の「いつもポケットにショパン」の季晋ちゃん、「おばけたんご」の陸朗
             
                        「海の天辺」の河野センセイもかっこいいです。


I 2004年9月〜12月に読んだマンガ オススメします。

   1、鎌倉物語  ホノボノ系マンガの王様だと思う。男性ファンが多い。
   2、ワンピース  最初は絵が嫌いだった→だんだんはまり→感動。涙涙→同じ展開にに飽き気味
   3、ピュ〜と吹くジャガー  まさるさんより面白いという声が多いです。私はハミーが好き。
   4、風の谷のナウシカ  やっとこさ読みました。やっぱりすごいなー。



      cp追記; わたしは割りと、マーガレット系の漫画って苦手なんだけど、くらもちさんの漫画は好きです。
              わたしも「海の天辺」の河野先生好き!
              それから、ワンピースは面白いですね。まだ完結していないので、終わってみないと分かりませんが。
              ジャガーさんに関しては、わたしはこの漫画とは関係なく、一時期リコーダーにはまっていたので
              気になる漫画です。3巻までは読みました。うすたさんのカラー絵が好き。
              ナウシカは、わたしがAちゃんに薦めまくって読んでもらいました。ナウシカ凄いよね!
              そういうわたしも、ナウシカは弟の本をこっそり借りて読みました。

 @「こどものおもちゃ」小花美穂 全10巻   Aりぼん 1995年〜   B少女漫画 

C 人気子役タレント「倉田沙南」といじめっ子「羽山秋人」がそれぞれの事情を抱えながら、時には傷ついたり傷つけられたりしながら、

   人を思いやる気持ちや、恋を知り成長していく学園(とはいえ、舞台は小学校高学年から中学前半までなんだけどさ。コメディー漫画。)


D 今までたくさんの学園ものを読んできたけど、ただの青春ものや恋愛ものには無い、おもしろさがあるから。それと、この漫画が連載

   されていた頃、自分も中学生でそれなりに、恋や友情や家族の在り方について悩んだので、勇気付けられたりしました。今読むと結構

   笑えるんだけど、当時は泣きながら読んでたよ。今はもう、何読んでもあんまり感動しないし、人の気持ちに心動かされることって、少なく

   なっちゃって。ほんと、思春期のような純粋さは今は微塵もないからね・・・。でもこうして、いろんな漫画を読むとさ、昔の気持ちを思い出し

   たりしてちょっとだけやさしい気持ちになったりするよね〜。


E 小花美穂の作品全体に言えることだけど、ちょっとあり得ない様なことやオーバーな表現が多いかもしれない・・・。沙南ちゃんと玲くんの

   出会いとかさ。普通乞食とか凹地に連れて帰らないでしょ・・・っ!みたいな。ま、そこがおもしろいっていえばおもしろいんだけど。


F この漫画の連載当時、世ではチャイドルという、子供のアイドルが全盛期で、今現在よりも当時読んだときのほうが、よりリアリティに

   溢れていたかな。ちょうどいじめなんかも問題視されていた時代だったので、読んでいた中学生なんかはいろいろ考えたんじゃない

   でしょうか・・?


G 羽山が小森くんを探し樹海へ行き、そこで小森くんに刺されてしまい手術を受けている最中、死んだ羽山の母親が夢?のなかに出てきて

   死の世界へ入り込んでしまいそうな羽山に言う「自分の非を認めるのも勇気いるよね。でも悪いことしたと思ったらその罪悪感で一生苦しみ

   なさい。どうしようもない罪悪感と自己嫌悪をしょって一生苦しんで心の中で、のたうちまわりながら生きなさい。こっちに(死後の世界)来る

   より重い罪だよ。」という台詞。


H 好きなキャラ → 玲くんの彼女の麻子さん。     嫌いなキャラ → 剛くん。微妙すぎて嫌だ。

 @「のだめカンタービレ」二ノ宮智子  AKiss  2002年〜

C ピアノを楽譜通りに弾けない“のだめ”こと「野田恵」が指揮者を目指す「千秋真一」と出会い、正面から音楽と向き合うことに取り組む。

   しかしのだめの過去にもいろいろあるようで、一筋縄ではいかない。ほかにも二人の通う桃ヶ丘音楽学園には様々な問題を抱えた学生

   達が音楽に取り組んでいる。今後ののだめと千秋がどの様に羽ばたくのかが見ものである。


D 確か前回の火の車でMちゃんがチラッと言っていた漫画だと思う。あんまり仕事が暇で立ち寄った本屋で買いました・・・。しかもその当時

   失恋したばっかりで何をしていてもつらくって、この漫画にかなり支えられました。夜、眠れない時も、のだめとその他、変態の登場人物が

   ほんとにおかしくて、何回四でも飽きないから、スーパー愛読書になりました。ほとんど感動とかそういう場面はないけど、くだらなすぎない

   感がちょうどいい、パーフェクトな漫画ですね。ちなみに、私今ヴァイオリン習ってるけど、この漫画の影響ではないです・・。LUNA SEAの

   SUGIZOの真似ではじめたんだけど、なかなか上手くならないス。あ、でものだめと千秋の出会いの曲、ベトベン(のだめ語でベートーベン)

   のピアノソナタ“悲愴”はかなり練習しました。みんなも是非読んでみてね!オーケストラが好きになると思うから。のだめの洋服もかわいいし

   冬でもワンピースとか着たくなるですよ〜。


E 無しっ!!


F ちまたでどのくらいのブームになっているのか分からないけど、オーケストラとか古典音楽離れの現代っ子でもすんなり読めるし、結構

   勉強になるかもね。


G ギャボ〜、ピギャ、のだめの発する言葉はなんでもかわいいです。台詞って言えるかわからないけどね・・・。読めばハマル!

H 好きなキャラ → オクレール先生。 のだめのコンテストの審査員。のだめの才能に目をつける。先生自体がかわいい。

   嫌いなキャラ → 三木清良。 なんかパーフェクトな女って感じがして苦手です。



          cp追記; わたしは、こどものおもちゃがりぼんで連載していた当時、雑誌では読んではいたのですが、
                  今回のHちゃんの発表を聞いてから、コミックス買いに行って、読みました。面白い!
                  今読んだほうが面白かった。漫画は子供の読むもの、みたいなことを言う人がいますが、
                  バカじゃねぇの?今こそ、漫画の面白さが分かる時期だと信じています、わたしは。
                  Hちゃんありがとう!